2023.9.1
今月のトピックス Vol.20 【乳房縮小術】 大きすぎるバストでお悩みの方へ
美容医療の最新の話題をお伝えする「今月のトピックス」。今回は、バストが大きすぎることでお悩みの方にお伝えしたい内容です。
前回から女性にとってバストの大きさや形は、その人の内なる自信や、少し大げさかもしれませんが誇りともなりえる大切なものです。大きなバストは、「女性の魅力を大いに発揮できる」と、周囲の女性たちから羨ましがられることも多いでしょう。
でもご本人にとっては、ちょっとやっかいでもあるようです。サイズに合うブラがない、太ってみえる、肩がこる、男性に変な視線を送られるなど、お悩みの種が多いと聞きます。そこで大きすぎるバストの形を美しくサイズダウンする、乳房縮小術をご紹介します。
◇乳房縮小術(リダクション)
患者さまのご希望によりバストの大きさや形をデザインし、余分な皮膚を切除すると同時に脂肪や乳腺を除去して形のよいバストを形成します。コムロクリニックオリジナルの切開方法を用いた術式で行い、手術痕が目立たず、バスト下方の丸みが自然で美しい仕上がりになります。
こんな方におススメ
- ☑︎ バストが大きすぎて悩んでいる
- ☑︎ バストが下垂(下に垂れて)している
- ☑︎ 授乳後に垂れたバストの形を整えたい
- ☑︎ バストの重みで肩がこる
- ☑︎ 姿勢が悪い
施術の流れ
- 1.カウンセリングを行います
まず、患者さまのバストの状態を診察します。その際、どのようなバストをご希望なのかお伝えください。ご希望をお聞きしながらデザインをご提案し、手術当日にどのような術式を行い、皮膚や脂肪をどれぐらい切除するかなどをご説明します。手術は日帰りです。麻酔は硬膜外麻酔、または全身麻酔で行います。血液検査を行い、患者様の体調や全身の状態も確認します。 - 2.手術当日
手術は3~4時間ほどです。バストの下方を切開して余分な脂肪や皮膚を切除し、特殊な糸で縫い合わせます。手術後は、患者様の安静を第一に考え、しばらくクリニック内でお休みいただけます。お帰りの際に、抗生剤や痛み止めを処方いたします。当日は、細菌感染を避けるためにも入浴はできません。シャワーもお控えください。うつぶせ寝など胸部に力を加えることもお控えください。 - 3.手術翌日に検診を行います翌日、検診のためご来院ください。患者さまの体調、手術痕の状態を確認します。検診の際には、不安な点や分からないことなど遠慮なくお伝えください。状態によって当日のシャワーなどが可能か判断します。約1週間後に再度、検診いたします。
- 4.抜糸
患者さまの状態によりますが、手術から約1週間後に抜糸を行います。状態を診て、入浴が可能かなど判断します。
アフターケア
● 1カ月後に最終検診を行い、状態によって終了になります。
● 患者様の皮膚の特性(傷が腫れやすいケロイド体質など)によりますが、手術痕が目立たなくなるまで1年ほどかかります。ご希望があれば経緯を撮影した画像をご覧いただけますので、お気軽にお尋ねください。
リスク
手術後の傷あとからの感染、合併症の可能性があります。
● 術後出血、傷口が開くなどの可能性があります。
● 抜糸があります。
● 手術を行うドクターの経験不足による手術跡が残ることがあります。
症例写真
(術前)
年齢21歳(身長158㎝、体重48㎏、バストサイズMカップ)患者様の訴えは、肩こりがひど過ぎるので軽減したい。
そして憧れの小さな形良いバストにして欲しい。希望サイズはEカップを希望されました。
担当看護師の印象は、とにかく大きい重そうなバストでした。
(術前デザイン)
患者様のバストサイズMカップからEカップを想定してデザインします。
新乳頭は鎖骨からの距離を20㎝。乳輪の直径を4.5㎝として乳輪の円周を14㎝。乳輪下縁から乳房下縁までの距離を6㎝にデザインします。
(術直後)
全身麻酔下で乳房縮小術を行いました。手術時間は約4時間。
切除量(右815g、左880g)出血量も少なく、患者様が希望するEカップに近づけることができました。
(術後1年目)
形良い、自然な大きさになりました。
バストサイズはEカップに縮小されました。
肩こりもなくなり、とても満足されました。
今回ご紹介した乳房縮小術は、切開の際に当クリニック独自の工夫があり、術後のバストを美しい丸みを帯びた形に整えることができます。私が元々、乳腺外科医だった経緯があるので不安や疑問などがあれば、ぜひ、安心してご相談ください。
この乳房縮小術は、授乳前の若い方により適した術式です。40代以降の方などには乳房挙上術(マストペクシー)という術式があるので、またご紹介します。