2023.11.1
今月のトピックス Vol.22 【鼻中隔延長術】 幼く見える鼻をさりげなく大人っぽく
美容医療の最新の話題をお伝えする「今月のトピックス」。皆さんは、パッと見で顔の印象を決めるパーツはどこだと思いますか?顔の中央にあるのは、鼻。私たちは、意外に鼻を見ているのです。今回は、鼻の印象を変える方法です。
人の顔の印象を語るとき鼻が話題に上ることは、あまりないのでは?でも、顔の中央にあるパーツである鼻は、人目につくものです。大人っぽいと言われる顔は、鼻すじが通ってスッキリしています。逆に鼻の穴が上向きで正面からしっかり見えると子どもっぽく幼く見えます。鼻の穴が上向きの方は、たいてい鼻すじが短くなっています。
子どもは骨格が小さいので鼻すじも短く、角度も上を向いていてかわいい印象です。成長するにつれてだんだん鼻すじが伸びて角度が下向きになりますが、遺伝によって鼻すじが短く(短鼻)、大人になっても子どもっぽいままという方もいます。この鼻すじを少し伸ばすことで鼻先が高くなったり、角度を下げたりして顔の印象を大人っぽく、シャープにすることができます。
鼻中隔延長術
短鼻の程度が軽い方(5mm以内の調整)は、ご自分の耳介軟骨を鼻尖部に移植する「鼻尖延長術」で対応します。5mm以上の調整が必要な方の場合は、「鼻中隔延長術」を用います。
鼻すじは、鼻骨、外側鼻軟骨、鼻翼軟骨で構成されています。外側鼻軟骨と鼻翼軟骨は左右に分かれており、その間に鼻中隔軟骨という薄い軟骨が挟まれています。その軟骨を延長し、鼻翼軟骨の位置を先端に動かすことで鼻尖部分の形を整えます。
こんな方におススメ
- ☑︎ 鼻が短い
- ☑︎ 上向きの鼻をなんとかしたい
- ☑︎ 鼻の穴が正面からしっかりと見えている
- ☑︎ 鼻を高くしたい
- ☑︎ シャープな鼻の形に憧れる
施術の流れ
- 1.カウンセリングで希望する鼻の形、高さを確認
まずは患者さまのご希望をお聞きし、状態を診ます。その上で、どのような施術が必要なのか判断します。美容外科において鼻の施術には長い歴史があり、方法もさまざまです。患者さまのご希望や状態によってはインプラントを使うなど、いくつかの方法を組み合わせて行います。他のパーツよりも患者さまのご希望に沿いやすいと言えるので、なんでもお伝えください。施術の方法や流れなど、患者さまが納得いくまでご説明します。 - 2.手術当日
手術は2時間ほどです。全身麻酔で行います。とても繊細な施術を行うため十分な視野が必要になります。そのため、当クリニックでは鼻柱(鼻の穴の間)を切開するオープン法を採用しています。開くとはいえ鼻の穴の間なので、傷あとは下方から見なければ分かりません。また、時間の経過とともに目立たなくなります。手術後は、しばらくクリニックでお休みいただけます。患部をギプス(テープ)で固定し、抗生剤や痛み止めを処方いたします。当日の入浴やシャワーはお控えください。体を温めることで痛みが増すことがあります。鼻に強い力を加えることは厳禁です。 - 3.手術翌日に検診を行います
翌日、検診のためご来院ください。患者さまの体調、手術痕の状態を確認します。検診の際には、不安な点や分からないことなど遠慮なくお伝えください。 - 4.抜糸
手術から約1週間後に抜糸を行います。状態を診て、入浴やシャワーなどが可能か判断します。
アフターケア
● 検診の状態で5日~7日後に再度検診を行い、抜糸します。メイクが可能かなども判断します。
● 鼻を強く触るなど、2週間程度は控えてください。鼻をかむ場合は、軽くティッシュペーパーで抑える程度にしてください。
● 1カ月検診を行い、状態によってひと月ごとに確認します。
● 患者様の皮膚の特性(傷が腫れやすいケロイド体質など)によりますが、手術痕が消えるまで1年ほどかかります。そのつど、ご心配があればご連絡ください。
リスクについて
● 術後出血、傷口が開くなどの可能性があります。
● ドクターの経験や技術、センスが必要です。
鼻の形を整える施術を「整鼻術」といいます。中でも鼻中隔延長術では鼻すじの長さや角度、方向なども調整できます。すでに形が決まっているプロテーゼと違い、鼻尖をどの位置に固定するかによって形を変えることができます。最近、ご自分の整形のご経験をSNSで発信している方が鼻の整形に失敗した例を出されていました。鼻の施術は、自由度が高い分、手術後の形をしっかりとイメージできるドクターの経験と繊細で確かな技術、センスが問われます。やりすぎず、さりげなく大人っぽく変化できるといいですね。当院でクローズ法ではなく、オープン法を用いるのは細かな施術を安全に行うためです。クリニックの方針である、痛くない、腫れない、目立たない施術法を守りながら患者さまの満足のために尽力しますので、安心してご相談ください。