今月のトピックス Vol.26 【膣ヒアルロン酸注入】 パートナーと体も心も、もっと近くに!~膣のゆるみ改善~

美容医療の最新の話題をお伝えする「今月のトピックス」。今回は、女性たちのひそかなお悩みを解決できると話題の施術をお知らせします。


女性は出産や加齢によって膣や骨盤を支える筋肉などがゆるみ、膣の内部がが広がってしまうと言われています。ただ個人差があり、女性ならば誰でもそのような状態になるとは限りませんが、中にはパートナーとの性交時にうるおいが少なく性交痛を伴ったり、感度が落ちるなどで性交することを苦痛に感じる方もいらっしゃるようです。そうなるとパートナーの方も精神的な苦痛を感じ、お2人が辛い思いをしてしまいます。

そんなデリケートな気持ちをパートナーに話すことができず、1人で悩んでおられた方が最近、クリニックに来院されました。私もその方のお話しを聞きながら、いろいろと考えさせられましたので皆さんにも女性としての自信や喜びを取り戻す手助けとなる、プチ整形をご紹介します。

 

ヒアルロン酸注入膣縮小術

ヒアルロン酸を膣の入り口、いわゆるGスポットといわれるあたりに注入して膣壁を膨らませる施術です。局所麻酔を使い、特殊な注射器で注入するので痛みはほとんどありません。

 

施術の流れ

  1. 1.カウンセリングを行います
    患者さまの現在の状態や、ご希望をお聞きします。その際、内診は行いません。
  2. 2.施術当日
    施術には局所麻酔や笑気麻酔を使用します。施術時間は5~10分ほどです。
  3. 3.施術後
    日帰りです。施術後はクリニックで少しお休みください。出血はほとんどありませんが止血用のタンポンを挿入した場合、ご帰宅後は外していただいてかまいません。術後、患者様の状態をみて痛み止めや抗生剤を処方します。

 

アフターケア

● 施術翌日から性交が可能です。ただし出血がある場合はお控えください。内出血がある場合は、2週間程度で収まりますが気になるときはお知らせください。
● 当日はシャワーのみ、翌日以降入浴が可能です。
● 運動、水泳なども翌日以降可能です。
● もともと女性の体はデリケートです。膣内に異物を挿入する、激しい力を加えるなどの性行為は絶対におすすめしません。

 

リスクについて

● 手術中の感染がゼロではありません。手術後の感染、合併症の可能性があります。
● 術後感染のリスクが高まるため生理中の施術は行いません。
● ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されます。効果を得るためには定期的な注入が必要になります。

 

 

膣が広がってしまう、筋肉がゆるんでしまうことでうるおいがなくなり、性交痛だけでなく、尿漏れのリスクもあるようです。日常生活に支障がでる、温泉を楽しむことができないなど、尿漏れの悩みも女性にとっては辛いものです。膣と尿道は隣り合わせなので膣ヒアルロン酸注入によって膣を狭くすることで尿漏れがある方の症状を軽減させる効果が期待できます。

この膣縮小術についてはNHKの深夜番組でも女性のお悩みを解決する方法のひとつとして紹介されていたそうです。最初にご紹介した患者さまはヒアルロン酸注入の施術を受け、パートナーの方と一緒に元気にお過ごしだと聞いています。

胸に秘めていたお悩みを口にしたことで、ご自身の体のこと、パートナーの気持ちやこれからのお付き合いについても考えるきっかけになられたと思います。今回ご紹介したプチ整形のほか外科的な膣内縮小術もありますが、また別の機会にお伝えしますね。

 

これからもさまざまな施術をご紹介します。ぜひ、参考になさってください。